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2012
05.01

木曾路名所図絵

Category: キリシタン
 埼玉県のHPの中に、埼玉県立図書館のページがリンクしていて、そこにデジタルアーカイブがあった。
神奈川県藤沢市と幡随意上人について書かれた江戸時代の文章を読むために辿り着いたのだけれど、いつもの様に別の物に興味が移ってしまった。木曾路の名所を絵で表した中山道の案内だった。あの中山道だ。謡坂がありキリシタン遺物が出た街道だ。そこを江戸時代の文人はどう説明したのだろうと、興味津々だった。
180.大淀三千風のすみれと芭蕉

まず、稲葉山と伊奈波神社があった。稲葉城は織田信長の岐阜城だ。それは壊されて加納城になり、稲葉山は立ち入り禁止地区になった。
194.崇高院様の山門(成福寺:鎌倉市小袋谷)

その山が描いてあった。そして説明書きがものすごく秀逸だった。
 立ち別れ いなばの山の峰に生ふる 松とし聞かば 今帰りこん 「百人一首 在原行平」
という歌のいなばの山は因幡国のことでここではない。と書いてある。
その上で行平の歌を下敷きにした藤原定家の歌を載せたのだ。

 忘れなむ まつとな告げそ中々に いなばの山の峰の秋風 「新古今」
忘れよう。なまじ待っているなどと言わないでくれ。因幡の山の峰の秋風。


織田信長の城下ではキリシタンが自由に暮らしていた。
秀吉と家康の時代になって、キリシタンは弾圧される。
その頃に、キリシタンには「バスチャン様の予言」という伝承が生まれた。
七代の後にパッパ(ローマ法王)の船がやってきて、キリシタンが弾圧されない時代が来る、という伝承だ。
その伝承を心の支えにして七代後の世界を待ち望んだだろう。自分の死後に実現する希望だ。
それを江戸の文人は知らなかっただろうか。
十分に彼らは知っていたのだと思う。語ることができなかっただけだ。

 忘れなむ まつとな告げそ中々に いなばの山の峰の秋風

稲葉山をのぞんで、この歌を詠む。詠んだ責任者は定家だから、キリシタンとは関係がない。
いなば山というだけの連想だ。
でもこの本を開く「中山道を見てみたい人」は、この歌をここで読んで、どう思うだろう。
これこそ文学的な感動を呼ぶ場面だと思うのだ。

忘れよう。なまじ待っているなどと言わないでくれ。

そういう素晴らしく巧妙な仕掛けが、江戸の本にはある。だからヒットして後世に残る。
バレたら命が無い、そういう出版を江戸の文人はやっていたのだ。すごいと思う。

それで、御嵩町のキリシタン遺跡のあたりは、というと、お寺がいかに壮麗だったかが語られていた。
あたりまえだ。仏教徒である事を強調した場面だった。そして。いたるところにクルスが書かれていた。
いくつもいくつも。小さな十字架が文字の中に散らばっていた。直立した十字架。斜めに傾いた十字架。
漢字の中に十文字になる部分はいくらでもある。その小さな十が、みんなローマ十字に見えるのだ。
知っている人だけが、ああ、と気付くことができる。
そういう中山道の案内に、思えた。

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コメント
歌舞伎がキリシタンと関係があるのではないかとは、私も思っていましたが、調べてみたことがありません。
勧進歌舞伎、勧進相撲など、勧進は寄付を受ける行為のようですね。
キリスト教関係では寄付を受けた代わりに、リボンが与えられるようです。
神社の扁額や石灯篭に、リボンが彫られているものがあります。
寄付によって作られたことを意味して、彫られたのではないでしょうか。
又、相撲にもキリシタンが隠されているように思われ、調べていた時期もありました。
田舎の床屋のおじさんdot 2012.05.30 11:04 | 編集
コメントをありがとうございました。
歌舞伎の幡随院長兵衛が気になったんです。
それと、神奈川県藤沢市は鎌倉の隣なんですが、幡随院の生誕地です。
そこに不思議な伝承があるんです。将軍家光の暗殺と遊行寺の噂です。
そんなことを調べていました。
歌舞伎にはキリシタンがたくさん隠れているんです。
どうしてそれを誰も語らないんでしょうね。
亀子dot 2012.05.28 19:48 | 編集
やはり「幡随意上人」も、キリシタンに関係があるのでしょうか。
私の妄想の世界での「千々石ミゲル」や「幡随意上人」は、徳川幕府の神仏習合のキリシタン隠しに奔走した人になっています。
田舎の床屋のおじさんdot 2012.05.24 18:49 | 編集
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